「NISAはもう始めたけれど、他にできる投資はあるの?」
「NISA以外の方法も知っておきたい」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。特に初心者で将来の安心を考える人にとって、NISAだけに頼らない「複数の資産の柱」を持つことが重要です。
この記事では、NISA以外で投資初心者が検討できる代表的な選択肢をわかりやすく整理し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
NISA以外の投資を検討すべき理由
分散投資でリスクを抑える
NISAは税制優遇が魅力ですが、非課税枠には限りがあります。
そのため、長期的に資産を増やすには、他の投資手段を組み合わせてリスクを分散することが大切です。
ライフステージに合わせた選択が可能
40代以降では、教育費や住宅ローン、老後資金など、目的が多様になります。
NISAだけで対応しきれない場合、iDeCoや保険型投資、不動産投資などを組み合わせることで柔軟な資産形成が可能です。
NISA以外の投資手段①:iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoの特徴
- 掛金が全額所得控除になる(節税効果が高い)
- 運用益も非課税
- 原則60歳まで引き出せない(老後資金専用)
メリット・デメリット
メリット
・節税しながら老後資金を準備できる
・長期運用で複利効果が期待できる
デメリット
・途中で資金が引き出せない
・投資商品によっては元本割れのリスクも
活用ポイント
老後の生活資金を確保したい方には最適です。
NISAと併用することで「今と将来のバランス」を取ることができます。
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NISA以外の投資手段②:投資信託(課税口座)
一般口座・特定口座での運用
NISA以外でも、投資信託を特定口座や一般口座で購入できます。
NISA枠を使い切っても、引き続き同じ銘柄に投資できるのが魅力です。
メリット・デメリット
メリット
・NISA枠を超えても運用継続できる
・自動積立で手間が少ない
デメリット
・運用益に20.315%の税金がかかる
・信託報酬などの手数料に注意
こんな人におすすめ
「NISAでは足りないけど、同じようにコツコツ積立したい」
そんな方に最適です。筆者もNISA枠を使い切った後は、特定口座で積立を継続しています。
NISA以外の投資手段③:ETF(上場投資信託)
ETFとは?
ETFは株式と同じように市場で売買できる投資信託。
日本株・米国株・債券・金など、幅広い資産に分散できます。
メリット・デメリット
メリット
・低コストで分散投資が可能
・リアルタイムで売買できる
デメリット
・配当金に課税される
・購入単位がやや大きい
実践例
筆者は米国の代表的なETF「S&P500連動型(VOO)」にも投資しています。
「NISAの非課税枠」ではなく、長期保有を前提に証券口座で運用しています。ETFは透明性が高く、投資初心者にもおすすめです。
NISA以外の投資手段④:高配当株投資
高配当株とは?
利益の一部を安定して配当として支払う企業の株。
インカムゲイン(配当収入)を重視する人に人気です。
メリット・デメリット
メリット
・安定的な配当収入を得られる
・長期保有で値上がり益も狙える
デメリット
・配当に課税がかかる
・業績悪化で減配のリスク
実践のポイント
長期保有しながら、配当金を再投資して複利効果を狙うのがコツです。
NISA以外の投資手段⑤:不動産投資・REIT
不動産投資の種類
- 実物不動産(マンション・アパート経営)
- J-REIT(不動産投資信託)
メリット・デメリット
メリット
・家賃収入による安定収益
・インフレに強い資産
デメリット
・初期費用が大きい
・空室・金利上昇のリスク
初心者におすすめの始め方
まずはJ-REITから始めるのが安全。
少額から分散投資でき、配当利回りも比較的高いです。
不動産クラウドファンディングなども登場しており、1万円から始められる商品もあります。
NISA以外の投資手段⑥:外貨・金(コモディティ)
外貨預金・FX・金投資の特徴
為替変動やインフレ対策として人気があります。
近年は円安リスク対策として、外貨や金に一部資産を移す人も増えています。
メリット・デメリット
メリット
・円安時に資産価値が上がる
・インフレ対策になる
デメリット
・為替変動リスクが高い
・手数料が比較的高め
注意点
全資産のうち5〜10%程度を目安に分散するのが現実的です。
筆者も、将来のインフレを見据えて仮想通貨と金に少額投資しています。
投資初心者がNISA以外の投資を選ぶ際のコツ
目的を明確にする
「老後のため」「教育資金のため」「今後の収入補完」など、
目的に応じて投資手段を選びましょう。
無理せず・焦らず・着実に
投資は「長期・分散・積立」が基本。
短期間で結果を求めず、継続することこそ最大のリターンになります。
まとめ:NISA以外の投資も組み合わせて堅実に資産形成を
NISAは優れた制度ですが、それだけで資産形成を完結させるのは難しいもの。
iDeCoや特定口座での投資信託、ETF、高配当株、不動産など、NISA以外の選択肢を上手に組み合わせることが重要です。
筆者自身も、NISAを中心にしつつ他の投資も取り入れることで、リスクを分散しながら「無理せず・焦らず・着実に」資産3,000万円を達成しました。
これから投資を始める方も、NISA以外の手段を理解して、自分に合ったスタイルで堅実に資産を育てていきましょう。