投資信託は少額から始められ、プロに運用を任せられる手軽さが魅力です。
しかし「リスクが怖い」「初心者には難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、投資信託のリスクを初心者でも理解しやすいように解説します。特に30～40代以上から投資を始めたい方に向けて、安心して取り組める考え方や対策も紹介します。
投資信託に潜む主なリスク
価格変動リスク
投資信託は株式や債券、不動産などの値動きに影響を受けます。
世界経済や為替の影響で基準価額が下がることもあります。
➡ 分散投資を意識することでリスクは軽減可能です。
信用リスク
運用先の企業や国が破綻すれば、投資元本が大きく減少する可能性があります。
国債ですらリスクゼロではありません。
為替リスク
外貨建て資産に投資している場合、為替変動により円換算で損失が出ることがあります。
特に円高局面では注意が必要です。
流動性リスク
投資信託によっては換金に時間がかかる場合があります。
不動産投資信託（REIT）や新興国債券などは要注意です。
初心者が見落としがちな注意点
元本保証はない
銀行預金とは異なり、投資信託に元本保証はありません。
「損をしたくない」という気持ちは自然ですが、リスクとリターンは表裏一体です。
手数料の存在
購入時手数料、信託報酬、解約時手数料など、コストがリターンを削る要因になります。
初心者は特に「信託報酬が安いインデックスファンド」から始めると良いでしょう。
短期での成果を求めない
投資信託は長期運用が前提です。
短期の価格変動に一喜一憂せず、時間を味方にすることが大切です。
リスクを抑えるための具体的対策
長期投資
過去のデータでは、保有期間が長くなるほど損失を被る確率は下がることが示されています。
参考：金融庁「わかりやすい投資信託ガイド」
積立投資
毎月一定額を積み立てることで、購入価格を平均化できます。
「ドルコスト平均法」は初心者におすすめの手法です。」
分散投資
資産クラス（株・債券・不動産）、地域（日本・先進国・新興国）、時間軸に分散することでリスクを下げられます。
インデックスファンドの活用
市場全体に投資できるため、個別株よりリスクが低く、コストも安いのが特徴です。
初心者が始める投資信託の考え方
人生100年時代の資産形成
30～40代から投資を始めても遅くはありません。
20年以上の運用期間を確保できれば、複利の力で大きな効果を得られます。
教育費や老後資金のバランス
子育て世代は教育費と老後資金の両立が課題です。
生活費を圧迫しない範囲で投資信託を続けることが大切です。
実体験
私自身も2人の子どもを育てながら、投資信託を中心とした資産形成を続けています。
「派手さより安心感」「一発逆転より継続の力」という考えで、20代後半からコツコツ積み立ててきました。
結果、30代で3,000万円以上の資産を築くことができました。
この経験からも「焦らず・着実に」がリスク対策の本質だと実感しています。
初心者が陥りやすい失敗と回避法
一度に大金を投資する
→ 少額からコツコツ積み立てることで心理的負担を軽減できます。
流行に飛びつく
→ 一時的に話題になったテーマ型ファンドは高値掴みになりやすいため注意。
損失を恐れて売却
→ マイナスが出ても慌てて解約せず、長期視点で持ち続けることが大切です。
まとめ
投資信託は初心者にとって手軽で便利な資産運用手段ですが、リスクを正しく理解しなければ「思っていたのと違う」と後悔する可能性もあります。
- 投資信託には「価格変動・信用・為替・流動性」などのリスクがある
- 初心者は「長期・分散・積立」を意識することで安心して取り組める
- 40代からでも遅くなく、むしろリスクを理解した上で堅実に始められる
「リスクは避けるものではなく、管理するもの」——この意識を持てば、投資信託は資産形成の強力な味方になります。