プラチナは希少性の高い貴金属として人気がありますが、投資信託として見ると「実はクセが強い」商品です。
私自身(現役サラリーマン投資家・2児の父)も、以前は仮想通貨や貴金属に興味を持ち、少額で試したことがありますが、改めて「長期投資との相性」を考えると、プラチナは慎重に扱うべきだと実感しました。
この記事では、
- プラチナ投資信託の特徴
- メリットデメリット
- 金(ゴールド)との決定的な違い
- 初心者が失敗しない判断基準
をわかりやすく解説します。
結論から言うと、長期の資産形成なら金(ゴールド)の方が安定性も実績も高く、初心者に向いています。
ここから詳しく説明していきます。
プラチナ投資信託とは何か
プラチナは「希少だけど値動きが荒い」
プラチナは宝飾品としてのイメージが強いですが、投資の世界では「景気敏感な工業用金属」として扱われます。
主な需要は以下の通り:
- 自動車の触媒(ガソリン車・ディーゼル車)
- 化学プラントの触媒
- 宝飾品(ジュエリー)
- 一部投資需要
特に 自動車触媒需要が全体の3〜5割 を占める非常に偏った構造です。
EV(電気自動車)の普及でこの需要が減ると言われており、長期的には逆風が続いています。
▼金との違い
- 金:半分以上が投資需要。中央銀行も買う「価値保存資産」
- プラチナ:工業需要中心。景気後退で価格が下落しやすい
この違いが、価格の安定性を大きく左右しています。
プラチナ投資信託のメリット
希少性が高く供給量が限られている
プラチナは金より採掘量が少なく、「地球上で最も希少な金属の一つ」と言われます。
この希少性によって、長期的に価格上昇を期待する人もいます。
金よりも安い時期が多く「割安感」が出る
歴史的には
金価格 > プラチナ価格
という逆転現象が続いています。
「昔はプラチナの方が高かったのに、今は安いからチャンスでは?」
という意見もありますが、これは後ほど解説するように構造的理由があります。
プラチナ投資信託のデメリット
価格の変動が金よりも大きい
プラチナは景気に敏感であるため、
- 不況 → 需要減 → 価格下落
- 景気拡大 → 価格上昇
とボラティリティが高いのが特徴です。
長期積立の安定資産としては向きません。
需要構造が偏りすぎている
プラチナ需要の大部分が「自動車の触媒」です。
しかし世界的にEVへシフトする流れの中で、
プラチナの需要は、中長期的に減少するリスクが大きい
と専門家も指摘しています。
長期保有には向かず、投資信託で積立するメリットが薄い
投資信託で積立をする最大のメリットは、
- 長期
- 安定
- 分散
ですが、プラチナはそのどれにも噛み合いません。
「老後の資産形成」を考えるなら、
リスク資産としても優先順位は低いと言えます。
金(ゴールド)との比較:どちらが投資信託に向くか
金は「価値保存資産」として歴史が長い
金は古代から価値が認められ、中央銀行が保有し続けています。
世界的なデータでも金は長期で見ると価格が安定しています。
プラチナにはこの「歴史的裏付け」がありません。
金は有事に強い・インフレに強い
- 戦争
- 不況
- インフレ
こうした局面では、金が買われる傾向があります。
一方で、プラチナは景気が悪くなると需要が落ち、価格が下がることも多いです。
投資信託としての実績は金が圧倒的に上
国内でも
- 金ETF
- 金インデックス投信
は本数が多く、純資産も安定しています。
プラチナ投資信託は、ラインナップ自体が少なく、純資産も小さめ。
これは「投資家から支持されにくい」ことの裏返しと言えます。
投資初心者が気をつけるべきポイント
1. 長期投資ではリスクを減らすことが最優先
特に40代〜50代になってくると、
- 子どもの教育費
- 住宅ローン
- 老後資金
など支出の山が続きます。
ボラティリティの高い資産は、ポートフォリオの安定性を大きく損なう可能性があります。
2. プラチナは「趣味の投資」枠に入れるのが妥当
投資信託で積立を続けるなら、プラチナのような不安定資産は
ポートフォリオの5%以内 が現実的なラインです。
私自身も、過去に仮想通貨やコモディティを少額で試した経験がありますが、
結果として
積立の中心は株式インデックスと金
に戻りました。
3. メイン資産としては「金>プラチナ」
金は長期投資のポートフォリオに入れやすく、
- 価格の安定性
- リスクヘッジ
- 世界的な信頼性
いずれの側面でもプラチナより優れています。
プラチナ投資信託はどんな人に向くか
向いている人
- コモディティ投資に詳しい
- 景気サイクルを読める
- 短期〜中期の値動きを取りたい
- 個性的な資産でポートフォリオを組みたい
向いていない人
- 老後資金づくりが目的
- 安定した積立をしたい
- 価格の急変に弱い
- 投資経験が浅い
この層には、プラチナ投資信託は難易度が高めです。
まとめ:長期の積立投資なら金(ゴールド)の方が合理的
最後に結論をもう一度。
投資信託として長期保有するなら、プラチナより金(ゴールド)が明確に有利です。
理由:
- プラチナは工業依存で景気に弱い
- EV普及で長期需要が不透明
- 価格が金より不安定
- 投資商品数が少なく流動性が低め
- 投資初心者の長期積立とは相性が悪い
希少性があるとはいえ、投資の世界では「安定しない資産」に分類されます。
長期・分散・積立で着実に資産を増やしたい方は、
金インデックスや金ETFを中心にした方が、精神的にも運用的にも安定します。
もし、あなたが少しだけスパイスを加えたいなら、
プラチナは「5%以下のサテライト」にとどめるのが堅実です。